日本国内には、小さなものから大きなものまで様々な滝があります。景勝地として観光名所になっていることも多く、絵になる場所ばかりなので、ガイドは出かけるとあちらこちらの滝を訪ね歩いています。
滝というと日本三大瀑布と称される袋田の滝(茨城県)、華厳の滝(栃木県)、那智の滝(和歌山県)のように高いところから水がダイナミックに落ちる滝に注目が集まりがちなのですが、アメリカとカナダにまたがるナイアガラの滝のように、流れ落ちる水の幅が横に広い滝もあって、こちらも趣がありますね。
日本国内の数ある滝の中から、今回は大分県にある原尻の滝をご紹介します。落差は小さいのですが、広い幅で水が落ちるさまはまさに「東洋のナイアガラ」と呼ぶにふさわしい場所なのです。
田んぼの中に現れるダイナミックな滝!
原尻の滝(Yahoo! 地図情報)は、大分県南西部に広がる豊後大野市緒方町にある滝。大分県を東西に横切り別府湾へ流れ込む大野川水系の支流、緒方川にある滝で、日本の滝100選にも選出されました。
田畑が広がるのどかな風景を楽しみながら、原尻の滝に着くと、その周囲とのギャップに驚きます。平地が広がる中、ストンと土地がくぼみ、緒方川の水が半円形の弧を描くような形で下に流れ落ちているのです。
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遙か昔に起きた阿蘇山の大噴火で発生した火砕流でできた溶岩台地を、緒方川の水が長い年月をかけて削り落としたことで、このような景観が誕生したとのこと。初めて原尻の滝を訪れた方には、このギャップが強い印象を与えます。