英会話 本当に使える!自作表現集 英語が聞き取れないのは子音を聞いていないのが原因だった!
話している音さえ聞き取れれば、何と言っているのか分かるはず。何と言っているのかが分かれば、次第にどういう状況でどういう言い回しを使うのかが自然に身につくはず、という考えを元に、空き時間にはテレビやラジオの音をひたすら聞く生活をかれこれ1年以上続けていたのだが、長時間費やし ている割には理解が増している実感は一向に得られない。ドラマやトークショーで何が話題になっているのかすら掴めないこともしばしばで、
「やっぱり大人になってからじゃダメなのかな?」
と諦めムードに入りつつあったのだが……ある日、ようやく自分が英語を聞き取れない理由が分かった。自分のある耳の癖に気がついたのだ。
オーストラリアではどのような種類持っています
単語は「母音」と「子音」から成り立っていることは皆さんご存知だと思うが、私の場合無意識に聞こえてくる音のうち「a」「i」「u」「e」「o」系の母音ばかりを耳が拾ってしまっていたのだ。どうやらそれは母国語である日本語が母音にアクセントを置く言語であることに因るものらしい。
例えば、日本語で「はーい」と返事する時「あーい」と言ったとしたら、相手はこちらの意志を理解してくれることだろう。また、朝起きて洗面所に行って先客の家族の誰かが歯を磨きながら
「おあおー」
と言ったとしても、大抵の人は相手が「おはよう」と言っていることに気づくはず。また、久しぶりに会った友人が
「いあいうい ー」
と言いながら近づいてくれば、状況から「『久しぶり』と言っているのかな?」と察することができるだろう。かように日本語は、子音が少々曖昧でも母音さえはっきりしていればある程度理解できる言語なのだ。
一方の英語。子音にアクセントが置かれることは知識としては理解していたのだが、それの意味をはっきり認識できたのは、英語ネイティブの人が打つeメールの特徴に気づいた時だ。
faaithは、オーストラリアに着いたか公会
参考に一例を。下はイギリスの13歳の女の子が学校の宿題で提出したエッセイで、受け取った教師はこれを判読できず、ティーンの乱れた言葉遣いを表すものして6年前にニュース( CNN.com - Text message essay baffles British teacher - Mar. 3, 2003.)で取り上げられたもの。
"My smmr hols wr CWOT. B4, we used 2go2 NY 2C my bro, his GF & thr 3 :- kids FTF. ILNY, it's a gr8 plc."
単語を縮める傾向があるのは日本人だけではないらしい。この文章を省略なしで表すと
"My summer holidays were a complete waste of time. Before, we used to go to New York to see my brother, his girlfriend and their three screaming kids face to face. I love New York. It's a great place."
ということになる。上の文章と比べると
"s(u)mm(e)r"
"w(e)r(e)"
"pl(a)c(e)"
等、「a」「i」「u」「e」「o」の母音がしばしば省略されていることに気づいてもらえるだろう。英語の世界の言語感覚では、子音が圧倒的に重要だったのだ!
動詞を学習する方法
私は無意識のうちに英語を聞く時も日本語と同じ感覚で母音中心に聞き取ろうとしていて、いつまで経っても単語を聞き取れず、結果全体の意味も分からない、ということになっているのではないか。子音をクリアに聞き取り、発声できることが英語理解の肝なのでは?
早速この仮説を証明するため、数年前に日本で購入した「UDA式 30音トレーニング」のDVDを久しぶりにケースから出し、子音の発音とリスニングの集中トレーニングに取り組んだ。
実は豪に越してくる前もこのDVDを参考に勉強していたのだが、ある時うちの旦那さんから
「その教材の発音って、基本的にアメリカ英語だな」
との指摘を受けた。オーストラリアで米語を話していてはオージーの方に嫌われるのではないか、と恐れた私は、この教材を長いこと封印していたのだ。しかし、実際に暮らしてみて分かったのは、オーストラリアのテレビではアメリカやイギリスの番組をたくさん放送していて、オージーの皆さんはそれを受け入れている。ということは、たとえ私がアメリカっぽい発音をしていてもそれほど激しい拒否反応はないのではないか、いや、たとえアメリカ発音が身についてしまったとしても、話せないでモゴモゴしているよりずっとましではないか、と吹っ切ることにした。こまけぇ事はなんとかかんとか、だ。
そして数日後。いつものようにテレビを見ている時、ふと思いついて音声を 注意深く聞いてみた。母音は捨てるくらいの気持ちで子音に意識を集中、具体的には文の出だしの音と流れの中で強い音だけを拾うつもりで耳を傾けてみたところ、文が一つのまとまりとしてスルスルッと入ってきたのだ。ああ!好きでも何でもない『CSI: マイアミ』の主人公のオヤジが話していることが分かる!かっこよくもないのにかっこつけてるのが倍増しで分かる!!
たったこれだけの事に気づくまで15年かかった。日本語ネイティブの人は、私と同じようなリスニングの傾向を持つ人が多いのではなかろうか。もし英語が聞き取れなくて苦労されている方がいたら、騙されたと思って子音の発音に注意を向けることを試してみてほしい。
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