2012年4月28日土曜日

アメリカ西部9



◎9月9日 (9日目)
 イエローストーン国立公園→ウエスト・イエローストーン泊

●ナンバープレート 
 ホテルの駐車場でノースカロライナ州の車を見かけました。アメリカのナンバープレートにはそれぞれの州のシンボルマークがついていています。例えばユタ州ならレインボーブリッジ、ワイオミング州なら山スキーといった具合です。

●国内各地から
 ホテルのあるウエスト・イエローストーンは国立公園西口を少しはずれた場所にあります。昨日来た道を引き返してイエロー・ストーン公園ゲートに。
 ガイドが入園料を払っている間、行き交う車を眺めると、コロラド、カ� �フォルニア、ネバダ、ミネソタ、ワイオミング、ユタ、モンタナなど、国内各地からやってきています。

●ギボン滝
 ゲートを入ったバスは、焼けて黒ずんだロッジ・ポール・パインの林を走ります。道路沿いに流れるのはマジソン・リバー。マジソンを通過したところで、流れはギボン川に名前が改まりました。
 間もなく、公園の西側にあるギボン滝に到着。ギボン川の斜面に沿って高さ26mを激流がほとばしり、展望台の周辺を小さなリスが走り回っていました。


ナッシュビル、テネシー州の観光名所

●ノリス・ガイザー・ベイスン
 ベリース・スプリングス(温泉)を通過し、近くでバイソンを見かけました。直後、今度はノリス・ガイザー・ベイスン(温泉と間欠泉)が登場しました。あちこちの岩場から小さな湯煙が上がり、白い湯気が湿地の中へと流れていました。公園内で火山活動が最も活発なところです。

●バイソン減らし
 イエロー・ストーン国立公園内には現在、3000頭から3500頭のバイソンが生息しているといわれます。あまり増えすぎると餌不足のために自活が困難になるため、政府はオオカミを放って数減らしを試みました。
 しかし、オオカミは図体の大きいバイソンを敬遠してエルクばかりを 狙うので、作戦は見事に失敗。人間の手で調整することを検討しているそうです。

●日本製マシーン
 バスは昨日走った道をどんどん進んで、イエロー・ストーン大峡谷入り口のキャニオン・ビレッジへ。しばらく休憩です。駐車場でヤマハの1300tのオートバイを見つけました。ウエスト・バージニア州から夫婦でツーリングをしているそうです。
 また、駐車場にはオレゴン、アイオア、カンザス、ニューメキシコ、ワシントン、ユタ、ワイオミング、ミズリー、コロラドなど様々なナンバーが並び、シンボルマークを眺めるだけでも楽しくなります。


セネカフォールズニューヨーク州のレストラン

●ローア滝
 大峡谷を目ざすバスは脇道へ。バイソンが1頭、バスを停車させて、ゆうゆうと前をを横切っていきました。
 間もなく、ローア滝に到着。1080kmのイエロー・ストーン川は湖に注ぎ、そして再び流れとなって峡谷にたどり着き、激流へと姿を変えます。大峡谷の出発点が落差94mのローア滝です。

●黄色い断崖
 黄色い断崖を裂いて落下する瀑布は、岩に砕けながらイエローストーン川となって下っていきます。展望台からは真っ正面に瀑布が見えて、なかなかの絶景です。
 黄色い岩肌は火山活動で発生した熱湯と蒸気に含まれる硫黄によるものだそうです。峡谷全体が黄色� �ぽいので「イエロー・ストーン」の名が付けられました。

●アッパー滝
 すぐ近くにあるアッパー滝は落差46m。イエローストーン川のゆったりとした流れが展望台の下で一気に瀑布となっ谷底へ落ちていました。
 右を見れば静かな流れ、左を見ればほとばしる激流。動と静の対比を見せる滝は湖を再出発した流れが最初に落下する場所です。

●高台に湯煙
 バスは1時間あまりのドライブをしてマンモス・ホット・スプリングスに到着しました。腹ごしらえは近くのレストラン「ケーサディア」で。メキシコ料理と大きなアップルパイ、ブランベリージュース。そばのブッシュでエルクが数頭跳ね回り、高台には湯煙が見えました。


ナイアガラフォールズの観光名所に関する情報

●マンモス・ホット・スプリングス
 観光目玉の一つ、マンモス・ホット・スプリングスへ足を踏み入れました。噴きだした温泉が冷え、沈殿物が結晶してできた石灰石のテラスがあちこちに見られます。
 マンモス・ホット・スプリングスは公園の北端、ワイオミング州とモンタナ州の州境近くにあります。70度前後の熱湯が湧きだしており、テラスの高低差は15mといわれます。

●階段状テラス
 真っ先に目に入ったのが、エルクの群が横たわる白くて大きなテラスです。大きな角を持ったオスを中心にした20頭ほどのハーレムでした。
 木道を進むにつれてテラスもさまざまな姿、形を見せてきました。 赤茶色、藤色をしたテラスが階段状になっており、熱湯が流れ出しています。ブルーの湯をためたテラスもあります。千枚田のようになった窪みには熱水がたまっていました。

●至福の表情
 白い階段にエルクの群。こちらは10頭ほどがテラスに腹這いになって、午後のひとときを過ごしていました。温かくて気持ちがいいのでしょう。どの顔にも至福の表情がうかがえました。
 テラスは陽光に光って大理石のようです。トルコのパムッカレも有名ですが、規模の大きさではマンモス・ホット・スプリングスに軍配が上がります。
 パムッカレは湯をためたテラスそのものが大きく、観光客は湯の中に体をつけたり、足をつけたりして温泉を楽しんでいますが、こちらは見るだけです。


●3度目の通過
 今日の観光はすべて終了。あとはバスに揺られてウエスト・イエロー・ストーンのホテルに戻るだけです。今度はどんどん南下してノリスへ。そこから西に進路を取って延々と走ります。ゴールデンゲートを過ぎると、標高2610mのブンセン・ピークが見えました。
 マジソンを通過。ここを通るのは昨日から3度目。湿地で草をむさぼるエルク群やバイソン、池を泳ぐカモ、白鳥などを車窓に流しながら進みます。ギボン川やマジソン川ではマス釣りの人を多く見かけました。

●グリズリー公園
 ホテルに戻って、ひと息ついた後、近くにあるグリズリー・パークに出かけてみました。グリズリーは小型の2頭だけ。電線に囲まれたそれほ� �広くもないエリアを動き回っていました。時々、大きく首を振るのは電線に触れてビリビリと感電したのでしょう。
 大きさはカナダで見た野生の半分ほどでした。別の囲いにはオオカミが6頭。夜行性なので、思い思いの場所にじっとしていました。

●医師の診察
 スーツケース不明の男性は、夕食までの時間を利用して病院で診療を受けたそうです。薬の処方箋を書いてもらうためです。気の毒としか言いようがありません。



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